春先(3月〜5月)に「今日はやけに目がチカチカする」「のどが痛くて息苦しい」と感じたら、それは花粉症ではなく「光化学オキシダント(光化学スモッグ)」の影響かもしれません!
「延岡は空気が綺麗だから関係ない」と思っている方、実は大間違いです。症状を感じたら、まずは宮崎県のリアルタイム速報サイト「みやざきの空」をチェックして、不要不急の外出を控えてください。
春の暖かさが心地よい季節になってきました。しかし、この時期になると「また花粉症か…」と目やのどの痛みに悩まされる方も多いのではないでしょうか。
実はその症状、花粉症ではなく「光化学オキシダント」という大気汚染物質が原因かもしれません。先日、宮崎県からも公式に注意喚起が発表されました。今回は、延岡市民が絶対に知っておくべき「春の見えない脅威」について徹底解説します。
症状が花粉症とそっくり!光化学オキシダントとは?
光化学オキシダントとは、自動車の排気ガスや工場からの煙に含まれる物質が、太陽の強い紫外線と反応してできる「オゾンを主成分とする有害物質」のことです。これが濃くなって白くモヤがかかった状態を「光化学スモッグ」と呼びます。
- 目がチカチカする、涙が出る
- のどが痛い、イガイガする
- 息苦しい、咳が出る
- (重症化すると)頭痛、吐き気、手足のしびれ
お気づきでしょうか?「目やのどの痛み」という初期症状が、重度の花粉症と完全に一致しているのです。そのため、多くの方が「今日は花粉が多いな」と勘違いしたまま屋外で活動を続け、知らず知らずのうちに有害物質を吸い込んで被害を悪化させてしまうケースが後を絶ちません。
衝撃の事実!昭和49年からゼロだったのに…
「でも、光化学スモッグって東京とか都会の話でしょ?延岡には関係ないよね」
そう思っていた時代が、確かに宮崎県にもありました。実は、宮崎県内で光化学オキシダントの観測が始まった昭和49年(1974年)から平成30年(2018年)までの約40年以上の間、県内で注意報が発令されたことは「ただの1度も」ありませんでした。
しかし、時代は変わりました。
2019年(令和元年)5月23日、宮崎県で観測史上初となる「光化学オキシダント注意報」が発令され、なんとこの延岡市もすっぽりとその警戒区域に入ったのです。
日中だけじゃない!「夜間発令」の恐ろしい落とし穴
さらに恐ろしいのは、この光化学オキシダントが「夜間にも襲ってくる」という事実です。
本来、光化学反応には太陽の紫外線が必要なため、濃度が高くなるのは日差しが強い日中に限られます。しかし、2019年5月23日の延岡でのケースでは、大陸や他の地域で発生した高濃度の汚染された空気の塊が、風に乗って時間をかけて流れてきた(越境汚染)ため、日が落ちた夕方以降や夜間になっても濃度が下がらず、注意報が継続するという事態が発生しました。
「もう暗いから大丈夫」と夜間に外でランニングなどの激しい運動をするのは、実は非常に危険な行為になり得るのです。
宮崎県が異例の注意喚起!自分の身を守るには?
長期的なデータを見ても、近年は春から初夏にかけて光化学オキシダントの平均数値が高い傾向が続いています。これを受け、宮崎県も公式ホームページ上で改めて県民へ注意喚起を行いました。
宮崎県:光化学オキシダントにご注意ください!!(宮崎県公式HP)
もし、天気予報で「日差しが強く、気温が高く、風が弱い日」に、花粉症のような症状を強く感じたら、以下の行動をとってください。
- リアルタイムの数値をチェックする
まずは宮崎県の速報サイト「みやざきの空」を開いてください。延岡市を含む県内各所の現在の濃度がひと目で分かります。 - 屋内へ避難し、窓を閉める
注意報(0.12ppm以上)が出ている時は、不要不急の外出や屋外での激しい運動は控えてください。室内に入り込まないよう窓を閉めることも重要です(※室内の熱中症にはご注意を!)。 - 目やのどを洗う
刺激を感じた場合は、すぐに洗眼やうがいを行いましょう。症状がひどい場合は我慢せず医師の診察を受けてください。
「空気が美味しい街・延岡」という常識は、気候変動や広域的な環境変化によって少しずつ変わりつつあります。ご家族や子どもたちの健康を守るためにも、「春の目やのどの痛み=花粉症」と決めつけず、光化学オキシダントという見えない脅威にも警戒を怠らないようにしましょう!
